SoC メーカー・ラインナップ

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目次

スマートフォン向け SoC 開発・製造メーカー

Apple(アメリカ)

Apple は言わずと知れた iPhone や iPad 等に搭載している SoC も開発しています。最新 iPhone 7 には A10 Fusion プロセッサーが搭載されており、SoCメーカーとしても性能は折り紙付きです。

開発SoC性能値1コアあたりコア数
AppleApple A10 Fusion184307.2546076.81254
AppleApple A9137830689152

Qualcomm(アメリカ)

スマートフォン向け SoC を開発しています。Snapdragon シリーズとしてハイエンドからエントリークラスまでカバーするラインナップを展開しています。 ハイエンドクラス向けの Snapdragon 800 シリーズ、ミドルクラス向け Snapdragon 600 シリーズ、ローエンド向け Snapdragon 400 シリーズ、エントリークラス向けの Snapdragone 200 シリーズと全方位展開しています。

開発SoC性能値1コアあたりコア数
QualcommSnapdragon 210 MSM8909171334283.254
QualcommSnapdragon 400 MSM8926251226280.54
QualcommSnapdragon 410 MSM8916276496912.254
QualcommSnapdragon 430 MSM8937502896286.1258
QualcommSnapdragon 615 MSM8939390954886.8758
QualcommSnapdragon 617 MSM8952 492696158.6258
QualcommSnapdragon 618 MSM89568243113738.56
QualcommSnapdragon 625 MSM8953657808222.58
QualcommSnapdragon 652 MSM897677257.59657.18758
QualcommSnapdragon 808 MSM89927389412315.6666666676
QualcommSnapdragon 810 MSM8994738059225.6258
QualcommSnapdragon 820 MSM8996137145.3529411834286.3382352944
QualcommSnapdragon 820 MSM8996 Lite13706234265.54
QualcommSnapdragon 82114083135207.754

MediaTek(台湾)


MediaTek は、1997年設立のCD-ROMドライブ用のチップセットからスタートした企業です。PCを自作されていた方にはサウンドカード等で馴染みのあるメーカーです。日本国内のスマートフォンでは、エントリー~ミドルクラスの比較的低価格の端末に搭載されていることが多いです。日本市場のような高額スマートフォンは売れない世界的な市場では、低価格端末を中心にシェアを伸ばし、存在感があります。MediaTek の SoC ラインナップはMT+〇〇〇〇 (4桁の数字)という型番で表記される為、大変、性能がわかりづらい状態です。2016年より MediaTek の SoC ラインナップも Helio シリーズとして型番からブランド化されつつあり、性能も飛躍的に伸びてきていますので、ハイエンドクラスに食い込む性能で低価格な端末がでてくる可能性がある楽しみな企業です。

開発SoC性能値1コアあたりコア数
MediaTekHelio X20 MT679710600110600.110
MediaTekMT6735M257136428.254
MediaTekMT6735P235935898.254
MediaTekMT673733593.58398.3754
MediaTekMT6737M388939723.254
MediaTekMT6750T466735834.1258
MediaTekMT67534208052608
MediaTekMT6755M4886461088

Samsung(韓国)

 

Samsung は スマートフォンで世界シェア 1位 を堅持する韓国企業で、Exynos シリーズの開発、製造、搭載端末製造もしています。中核商品である Galaxy S7 Edge シリーズでは Exynos と Qualcomm Snapdragon を搭載するモデルが存在します。

 

Hisilicon(中国)

Hisilicon は Huawei の 半導体開発設計部門として始まりました。端末製造を行う Huawei が世界的にシェアを伸ばし、年々存在感が増しています。また、SoC の性能も飛躍的に向上してきましたので、Huawei の端末が総じてコストパフォーマンスに優れた端末となるのは、自社開発できる強みと言っても良いでしょう。また、SoC 最大手の Snapdragon(龍) を擁する Qualcomm への対抗心が強いのか、Hisilicon の SoC ラインナップは Kirin(麒麟) と命名されています。

NVIDIA(アメリカ)

PC向けグラフィックカード用チップの開発・製造の大手メーカーです。スマートフォンの用途にゲーム等があることから、携帯ゲーム機用の SoC として TEGRA シリーズの開発していました。TEGRA 搭載の携帯ゲーム機 SHIELD タブレット等も展開し、他社スマートフォン等にも SoC を 積極的に展開してきましたが、2015年スマートフォン向け SoC 開発より撤退してしまいました。

Intel(アメリカ)

いわずと知れたコンピューター向け半導体メーカー最大手の Intel も 自社開発の省エネ技術の展開で Atom プロセッサーシリーズをスマートフォンやタブレット向けに供給してきましたが、2016年にリストラの一環としてスマートフォン向け SoC 開発事業の廃止となりました。

開発SoC性能値1コアあたりコア数
IntelIntel Atom Processor Z35806036615091.54
IntelIntel Atom Processor Z35906088715221.754

Texas Instruments(アメリカ)

世界的なスマートフォン向け SoC 開発の早期離脱者となった Texas Instruments です。OMAP シリーズが日本国内のスマートフォン初期時代をけん引してくれました。しかし、Qualcomm や NVIDIA 等の参入で 2012年スマートフォン向け SoC 事業より撤退しました。

小米科技(中国)

中国国内で急激な成長を遂げた中国の小米科技(Xiaomi:シャオミ)が2017年3月に発表した Surge S1 でSoCメーカーとして参入しました。日本国内市場には、正式に参入していないため Xiaomi の端末をご存じない方も多数おられると思いますが、世界シェアで5位のスマートフォンメーカーとして2014年以降、認知度が高まっています。中国のアップルと言われるほどの急成長を遂げました。2015~2016年にかけて中国内でも新興メーカーの台頭によりシェアを落としつつあり、独自のSoC を持つことでスマートフォンメーカーとして競争力の確保が目的と考えられます。